Event
2022.02.14
放射線科学基盤機構では、部局横断的な教育研究を促進する一環としてセミナーを開催しております。
今回、下記のとおり機構セミナーを開催いたします。
講演者は甲南大学理工学部物理学科の田中 孝明氏です。
ご参加をお待ち申し上げます。
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講師:田中孝明 (甲南大学 理工学部 物理学科)
開催日時: 2022年3月8日10:30〜11:30
開催場所: ハイブリッド(大阪大学理学E棟 E304 + Webex)
Webex: https://osaka-u.webex.com/osaka-u/j.php?MTID=m19005ae32732f625f710674bc404ac45
ミーティング番号:
2518 187 0580
パスワード:
JkaQS7dWK26
連絡先:ninomiya@rirc.osaka-u.ac.jp (二宮 和彦)
概要
ブラックホール、中性子星、超新星残骸、銀河団、ガンマ線バーストなどの天体では、様々な高エネルギー現象が起こっている。
代表例としては、ブラックホールから噴出するジェットや超新星残骸の衝撃波における粒子加速現象などが挙げられる。
こうした高エネルギー物理現象の解明には、天体からのX線やガンマ線放射の観測が最も有効な手段の一つであり、人工衛星や地上望遠鏡を用いた観測が盛んに行われている。
ほとんどの観測では、天体から到来するX線・ガンマ線の光子の数を計数する「光子計数法」が用いられている。
それ故、観測データを「正しく」解釈し、何らかの結論を導くためには、統計学は欠くことのできないツールとなっている。
本講演では、まず、X線・ガンマ線天文分野の最新の科学的成果や観測装置について手短に紹介した後に、実際のX線・ガンマ線天文衛星の観測データ解析において、統計学をどのように用いているか、解説する。
参考文献
[https://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/xanadu/xspec/manual/manual.html].