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【セミナー開催案内】「フラーレンおよび金属フラーレンのホットアトム化学」

2022.06.27

放射線科学基盤機構では、部局横断的な教育研究を促進する一環としてセミナーを開催しております。

今回、下記のとおり機構セミナーを開催いたします。

ご参加をお待ち申し上げます。

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◆開催日時 2022年8月5日(金)15:00〜16:00

◆開催場所 大阪大学 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総センター豊中分館南棟 セミナー室

◆申込   事前申込不要

※オンラインでの参加を希望される場合、事前にお申込ください。
オンライン参加申込: irs_secretary@irs.osaka-u.ac.jp
【オンライン参加申込受付:8月4日(木)15時まで】

講師:末木啓介先生

筑波大学アイソトープ環境動態研究センター/数理物質系
特命教授・東京都立大学理学部化学科特任教授

概要

炭素骨格で形成されているC60を代表とするフラーレンおよび金属フラーレンが合成されている。この分子群は炭素原子が6員環と5員環の組み合わせにより、かご状の分子を形成することから非常に特異的な分子である。このかご状の分子を様々な方法で放射性同位体に標識化することが検討されてきた。その中で金属フラーレンと呼ばれる分子について、その内包されている原子を中性子放射化することよって放射性同位体で標識化する方法を開発した。その際に生じる核反応時での反跳現象などについて研究してきたことをまとめてお話しします。金属フラーレンを中性子照射場に置いたときに考えられる放射線損傷と中性子捕獲によって生じる反跳原子が分子に与える影響をできるだけ分けて検討した結果などについて考察してみる。また核反応によって反跳する放射性同位体でフラーレンを直接標識化した例も紹介します。

参考文献

  1. Sueki et al., Fullerene Scien. Tech., 2 (1994) 213-221.
  2. Sueki et al., J Radioanal. Nucl. Chem., 234 (1998) 95-100.
  3. Nakahara et al., J Radioanal. Nucl. Chem., 243 (2000) 169-179.
  4. Ohtsuki et al., J Am. Chem. Soc., 117 (1995) 12869-12870 and T. Ohtsuki et al., Rhys. Rev. Lett., 77 (1996) 3522-3524.

連絡先:放射線科学基盤機構 豊嶋厚史 toyo@irs.osaka-u.ac.jp