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核燃料物質管理室

初めに

核燃料管理室では、学内で核燃料物質について使用・保管を行う施設と連携し、核燃料物質の適切な管理やそのための教育訓練などの業務を総括しています。核燃料物質の管理については、世界的にIAEAの下で「核セキュリティ」の名において厳格な管理が求められており、比較的少量しか使用しない大学における研究現場においても全く同じであります。また、日々進化する研究の現場においては、多角的な使用方法が行われていることから、それらに応対する管理形態を構築・維持していくことが重要な課題です。これらを関係する部局などと情報交換をしながら進めていく必要があります。

J施設とK施設について

ウランやトリウム、プルトニウムなどは国際規制物資に定められており、少量であっても計量管理が求められています。
ウラン(濃縮ウランを除く)300g、トリウム900gを超える量、濃縮ウラン、プルトニウムを所持するには計量管理に加えて、核燃料物質としての管理も求められており、本学では、理学研究科と工学研究科が核燃料物質使用施設で、それ以外の施設は国際規制物資のみの使用施設になっています。一般的には、IAEAが付与する符号に従って、核燃料物質使用施設をJ施設、国際規制物資のみの使用施設をK施設と呼んでいるが、国際規制物資のみの使用施設にJ符号を付与することもあるので、必ずしもこれらは一致しない。以下の表1)に、J施設とK施設の要件を記します。

核燃料物質の使用施設の図

1) 安田 etal.,RADIOISOTOPES, 69, 55-65, 2020

本学におけるJ施設とK施設

本学における、J施設およびK施設の一覧を表)に掲げます。現在はJ施設が3、K施設が11となっていまして、核物理研究センターは原子力研究を行っていることから国際規制物資のみの使用施設であるがIAEAによりJ施設に区分されています。

施設区分 施設名
J施設 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総合センター(豊中分館)
工学研究科
核物理研究センター (国際規制物資のみの使用施設)
K施設 理学研究科
医学系研究科
基礎工学研究科
生命機能研究科
微生物病研究所
産業科学研究所
蛋白質研究所
レーザー科学研究所
低温センター豊中分室
超高圧電子顕微鏡センター
放射線科学基盤機構
附属ラジオアイソトープ総合センター豊中分館

※大阪大学核燃料物質教育訓練資料より抜粋

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