センター・部門
部門長:吉村 崇
放射線管理部門では、学内の放射線施設及び核燃料物質使用施設と連携、放射線安全管理に関する事項を総合調整し、全学の放射線安全管理を総括する業務を行っています。その体制としては、ラジオアイソトープ総合センターが中核的役割を担い、各放射線施設の教職員と密接な連携をとる形をとっています。また、緊急時、事故時には、本機構に属する教職員が事態収拾やその際の情報提供に対して応援及び協力することで、学内の放射線施設が一体となってリスク管理を行う体制を構築しています。
昨年度、法改正に合わせて、学内の規程である大阪大学放射線障害予防通則改正のための原案をワーキンググループで作成しました。今年度は、令和元年9月1日の施行に合わせて、本部事務機構安全衛生管理部及び総務部総務課法規係と協力して、その案を整える作業を行いました。また、法改正に際して学内の各事業所は、放射線障害予防規程を改正する必要がありましたが、依頼があった事業所に対して、改正案のチェックを本部門で実施しました。
令和元年7月27日に豊中キャンパスの南部陽一郎ホールで、特定放射性同位元素防護措置勉強会を大学等放射線施設協議会と共催で実施しました。この勉強会では、原子力規制庁放射線規制部門から特定放射性同位元素防護措置についての講演がありました。その後、東工大の林崎先生より、防護措置施行に向けた準備についての講演がありました。また、講演内容を踏まえて講師及びパネラーと会場参加者との間で防護措置に関する質疑応答を致しました。
法定の放射線の量の測定機器について、老朽化が著しい一部の施設について、機器更新の援助を実施しました。
第1種放射線取扱主任者の受験奨励のために、放射線科学基盤機構の専任教員で放射線取扱主任者試験受験対策講習会をラジオアイソトープ総合センター吹田本館及び豊中分館で7回ずつ実施しています。また、ラジオアイソトープ総合センターでは、受験申込書をまとめて入手し、希望者に配布しています。
学内の放射線施設にて放射線取扱主任者に選任される予定の者又は主任者の代理者に選任される予定ある者の放射線取扱主任者講習受講支援のために、旅費及び受講料を若干名に援助しています。
2019年度は、次年度学内の放射線施設の主任者又は主任者の代理者になる予定の者3名に援助しました。