センター・部門
部門長：岡田 美智雄
放射線教育部門では、物理、化学、生物学、医学、管理学、社会科学などの分野横断的な教育体制で、放射線にかかる種々の知識を、全学教育を通して、大阪大学の全ての部局の学生に向けて涵養します。そのための部局横断型共創的放射線教育プログラム（CREPE）を運営しています。また、国際的な教育拠点を目指して学内外で放射線・原子力教育、人材育成も進めます。原子力規制委員会、IAEA等との連携による放射線科学人材育成プログラムを積極的に進めています。現在、原子力規制委員会の原子力規制人材育成事業の支援を受けてCREPEを実施しています。
学部学生・大学院生
一般教養としての放射線に係る科学的知識と放射線災害等にかかる社会科学的基礎知識を教授し、学部生ならびに大学院生が家族や社会に対するファシリテーター的存在になれるよう育成します。
全学教育の「学問への扉」では、「身の回りの放射線の科学」、「福島の環境放射線を考える」、さらに全学生が対象となる「福島での環境放射線実習」を提供しています。共創的放射線教育プログラム（CREPE）はこれらの講義や実習を含む大学初学年からの放射線教育プログラムとなっています。また、全学教育推進機構（総合）教育では、私たちに関わる放射線を包括的に知る講義として、全学部・学年を対象に「放射線の自然科学、社会学、人文学」を開講しています。
大学院教育では、大学院等高度副プログラム「共創的放射線教育プログラム（CREPE）」を開講しており、放射線科学を進める上で基礎となる講義や実習をベースに、放射線の自然科学的な側面と社会科学的な側面を学び、「知の融合」による課題解決を目的としています。本プログラムでは、基礎的な計測技術の習得から、加速器を用いた最先端の放射線科学を、実験実習を中心として習得する事を目指しています。科目には福島県浜通り地域での環境放射線実習も含まれており「社会との共創」による課題解決も目標となります。また、英語により講義・実験をすることにより、英語のみでも修了可能としています。これにより、日本国内だけでなく世界に開かれたプログラムとして展開しています。また、全学教育推進機構(大学院)の講義「放射線取扱基礎」として、第１種放射線取扱主任者国家試験の受験も見込んだ内容の講義を行っています。
これら学部・大学院を通じてのCREPEプログラムにより、答えのない社会課題に向き合い、分野を融合しながらリーダーシップを取り解決に導ける人材を育成します。
